12月の言葉

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    〜使命にめざめる〜

     

     平成30年、教団は創立80周年を迎えることができ、多くの皆さまのお陰さまをもちまして、有意義な一年となりました。ここにあらためて感謝を申し上げます。


     さて、機関誌『佼成』12月号では、会長先生から、「使命にめざめる」というご法話をいただきました。本年5月から「八正道」の徳目を一つずつ取り上げてくださり、今月はいよいよその最後である「正定(しょうじょう)」についてのご法話を頂戴しました。とくに私は、「『正定』とは、心が常に仏の教えに安住していて、周囲の変化によって動揺しないことと受けとめられますが、たとえ貧しくても悲観せず、そこにある幸せを精いっぱい感受する…」という心を持つことが肝心であると学ばせていただきました。


     冒頭に、福井に生まれた幕末の歌人である橘曙覧(たちばなあけみ)の歌を紹介してくださいました。私は以前に福井で3年間生活させて頂いたとき、橘曙覧が残された和歌(生涯1,200首以上を残された)の『独楽吟』と題された52首の連作にふれることができました。そのいずれも「たのしみは…」で始まり、「…するとき」で締めくくられています。その中から会長先生がご紹介くださった「たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」という歌が、私は一番好きです。
     

     ちょっとした変化のようで実は大きな変化でもあり、なんだか嬉しい気持ちになります。こういう物事の変化に敏感であり、且つ花という縁にふれる自分との関係(つながり)を楽しむ、悦ぶ、感謝する気持ちになれるよう、日常生活において自分の心を耕し、育てることが大事であると思いました。
    立正佼成会では、「ご供養」、「導き・手どり・法座」「ご法の習学」を三つの基本信行として努めさせて頂いています。特に朝夕のご供養をさせて頂く際、本会経典のはじめにある『無量義経十功徳品第三』というお経が「正定」になるために欠かせないと思うのです。


     なぜなら、そのお経の最初に「佛の言わく、善男子、第一に、是の経は能く菩薩の未だ發心せざる者をして菩提心を發さしめ…」とあります。まさに180度の変化がもたらされるのです。仏の子らしくならせて頂こう、人間本来の生き方に目覚めようという心をたもち続けることが毎日の自身の努力、精進によって叶うからであります。
     

     仏・法・僧の三宝のお陰様で着実に変化し、やがては心も大きく、豊かになり、「正定」な心で人生を歩めるようにならせて頂けるのだと思います。しかも、自分だけではなく、万人が救われますようにとの釈尊の願いに沿い、今月のご法話の最後にお書き頂いている「仏の教えをとおして人間らしい生き方を学んだ私たちは、仏への道を歩みつつ、一人でも多くの人の仏性開顕という使命を果たしていきたいと思います」というご指導を心に刻み、修行精進させて頂きます。
     

     会長先生から「正」の字は、「一」と「止」が組み合わさってできているので、「一」=「真理」である。よって「真理に止まる」という意味であると教えて頂きました。とても大事なことと受けとめました。


     佼成会では12月が新年の始まりと言われています。そういう意味では「一」であり、平成30年の締めくくりの月でもありますので「止」でもあります。これからも菩薩としての使命にめざめ、「八正道」の教えにそった精進をさせて頂こうという誓願をもって、平成31年をお迎えしたいと存じます。

     

    合掌
    京都教会長 佐藤益弘
    【佼成12月号はこちらからご覧頂けます】
    【朗読版はこちら


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