9月の言葉

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    〜『違い』があるからこそ〜

     

     「今月のことば」を担当させていただきます、宇治支部文書布教担当、笹川和代です。

    佼成9月号の会長先生のご法話は「『違い』があるからこそ」です。

     

     ご法話とパソコンを交互に睨みながら、この原稿を考えている私の横で、日本に帰国して2年が経ち、だいぶ日本語がまともになってきた中二の娘が「違いがあるからこそ世界がある」と言いました。どこか哲学めいていて、おっ?と思いました。

     

    主人の赴任に伴い、タイのバンコクに7年間住まわせて頂きました。当時小学1年生と年中の娘二人は、諸事情によりインターナショナルスクールに通うこととなり、帰国までの7年間を、いろいろな国籍・文化言語・宗教が入り混じる環境の中で学ばせて頂きました。

     

    クラスメートのお友達は、肌の色・瞳の色・髪の色皆それぞれ違い、ピアスはあたりまえのことだったり、また宗教によっては男の子でも髪の毛を伸ばしいつも束ねていたり・・・。面白いのはランチで、インド人の子は毎日カレー。アメリカ人の子はイチゴジャムを挟んだだけのサンドイッチ。タイ人の子はその家のお手伝いさんが道端の屋台で買って来た物を食べる。挙げればきりがありませんが、娘の話を聞くたびその多様さ、日本との「違い」に驚く私でした。

     

    日本ではこうする、こう考える、と狭い視野で物事を見て、少し批判的な心が私の中に湧いたことも正直ありました。朝、学校に子供を送っていくと、小学3年生くらいの子がロビーで朝食を親に食べさせてもらっている姿を見て「どういうしつけをしているのだろう。日本では有り得ない」と思っていました。

     

    会長先生は「他者との違いを認めて受け入れるには、私の心にも他を愛おしみ、慈しむ心があると自覚することです」と教えて下さっています。

     

    保護者同士もだんだん仲良くなり、話を聞いていくと、渋滞がひどいバンコクでは朝早く出ないと学校に間に合わないので、6時には子供を車に乗せ学校に向かうのだけど、そこで朝食を取ると酔ってしまう。なので早めに来てここで食べさせているとの事情を聞き、同じ母親として子供に対する気持ちを共有させて頂けたのと同時に、一方的な見方をしていた自分を大変反省しました。

     

    そんな多様性が日常の娘たちは、個性を個性として受け入れ、差別や批判など一切なく、当たり前に過ごしていました。また、それぞれの違いの中での自分、日本人としての自分を、子供なりに確立していっているようにも見受けられました。

     

    ご法話に「外に向いた目を自分の心の内側に向けると違いが受け入れやすくなる」とありましたが、子どもたちは自然とそうしていたのかもしれません。違いを認め合うそんな子供たちの通う学校は、学年・男女の別なくみんな本当に仲良しで、とても楽しそうでした。そんな姿を見ていると、世界平和も夢じゃないと本気で思います。会長先生のおっしゃる「宇宙の真理は一相一味」。私も子供を見習って、できる精一杯をさせて頂きたいと思います。

     

     最後に、「違いがあるからこそ世界があるって、どうしてそう思うの?」と娘に尋ねると、「だって違いがあるから、お互い助け合えるんじゃん?」という言葉が返って来ました。

     

    合掌
    宇治支部 文書布教担当 笹川和代
    【佼成9月号はこちらからご覧頂けます】
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