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    • 2023.06.06 Tuesday
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    12月の言葉

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      第二の矢を受けない

      今年も様々なことが世界各地で起きました。特に先月13日には、フランスの首都・パリで同時テロが発生し、130人もの犠牲者が出ました。心から哀悼の意を表するものであります。
       さて、本会機関誌『佼成』12月号では、会長先生から、「第二の矢を受けない」というご法話をいただきました。   

      前段の「とらわれない」というお話の冒頭に、雲水のことが綴られていますが、私は、『行雲流水』のような生き方が、とらわれないということの具体的な姿ではないかと想うのです。しかし、そうなるには日々の修行が要るということも忘れてはならないと思います。

      修行僧のことを雲水といいますが、私が以前、福井市の街中で雲水の方々にお会いしたときの様子が今でも脳裏に焼き付いています。それは、雪が降る極寒の中にあっても、草鞋を履きながら、足の指先が凍るような状態であるのにも拘らず、顔の表情一つ変えることなく、ひたすらお経を唱え、歩かれていたお姿でした。

      尊いご縁にあやかることが出来たと、合掌せざるを得ませんでした。當に、行く雲は大きな山にぶつかったとしても、山の両側を上手に分かれて前へ進んでいきます。また、川を流れる水は、たとえ岩や竹やぶに当たっても、サッと形を変えてその両脇を上手に通り抜けて流れていきます。言い換えれば、引っかからない、引きずらないということです。

      会長先生のご法話のとおり、最初に抱いた感情にとらわれないこと、つまり「第二の矢」を受けないことによって苦楽の海に溺れることがないということを深く学びました。後段では、そのためには、心をうまくコントロールすることだと、教えてくださっています。しかし、そのようには中々できず、私自身苦労する毎日です。

      先日も、定期健康診断で再検査をするように言われ、CTの造影検査をして頂くため佼成病院へ行きました。その日の朝、食事を抜いて家を出発するつもりでした。家内も「今朝は、ご飯を食べないのよね」と言いながら、味噌汁ができたけど飲む?と聞かれたので、「今日は血液検査がないから、大丈夫だろう。頂こうか」と返事をして頂戴してしまいました。

      その直後に、検査の説明書を見たら、「検査の4時間前は水以外、何も摂取してはならない」との一文が目に入り、慌てました。その後、病院に行き、「味噌汁だけ飲みました」(本当はご飯も食べましたが、これは内緒にして)と申告して、なんとか許可をもらって検査を済ませました。

      だから、当初の予定通りにしてくれればよいのに、味噌汁など作って、飲まないかなどと誘惑するから、こんなことになってしまったと家内に文句を言いました。釈尊は、「妻は最上の友」とお説きくださいましたが、この時は悪友としか思えませんでした。

      でも、心を耕してみると、夫がお腹を空かせて出かけるのは辛かろうという真心からのサービスだったのだから、家内に感謝せねばという気持ちになりました。お蔭様で無事に検査もでき、からだの異常もなく、第二の矢を受けることなく帰宅できたのです。

      今年一年、有り難うございました。

      合掌

      京都教会長  佐藤益弘

      【佼成12月号はこちらからご覧頂けます→佼成12月号



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