10月の言葉

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    今月の会長法話は、「母性のやさしさを」です。

    近年、親子に関わる信じられないような事件が頻

    発しております。いわゆる子殺しや虐待です。や

    さしさが切り捨てられ、人間を尊重する心が置き

    ざりにされてきた結果ともいえるこうした時代

    を救うキーワードは「母性」と、会長先生は指摘

    します。

    昨年の児童相談所で対応した虐待の件数は、4

    4210件と過去最悪となりました。虐待の原因

    は、「親から虐待を受けた者が、子どもを虐待す

    る」ことではなく、経済的困窮や孤立が主な原因

    だとしています。

     「現代人の伝記」(致知出版)の中に、長年障

    害児教育に携わってこられた向野幾世さんのお

    話がありました。

     先生は「心を澄ます」の文中で、次のような詩

    を紹介しています。この詩は、27年前に15歳で

    亡くなった山田康文君が作った詩です。重度の脳

    性マヒで、全身が不自由、口も利けない康文くん

    が、いのちのたけを託して作った詩です、と紹介

    しています。

    「ごめんなさいね おかあさん」

    ごめんなさいね おかあさん

    ごめんなさいね おかあさん

    ぼくが生まれて ごめんなさい

    ぼくを背負う かあさんの

    細いうなじに ぼくはいう

    ぼくさえ生まれなかったら

    かあさんのしらがもなかったろうね 

    大きくなったこのぼくを

    背負って歩く悲しさも 「かたわな子だね」と

    ふりかえる つめたい視線に 泣くことも

    ぼくさえ 生まれなかったら

    ここまでが康文君の詩の前半部です。この詩を

    先生から見せられた康文君のお母さんは、次の詩

    で応えました。

    わたしの息子よ ゆるしてね

    わたしのむすこよ ゆるしてね

    このかあさんを ゆるしておくれ

    お前が脳性マヒと知ったとき

    ああごめんなさいと 泣きました

    いっぱいいっぱい 泣きました

    いつまでたっても歩けない

    お前を背負って歩くとき

    肩にくいこむ重さより

    「歩きたかろうね」と 母心

    ‘重くはない’と聞いている

    あなたの心が せつなくて

    わたしの息子よ ありがとう

    ありがとう 息子よ

    あなたのすがたを見守って

    お母さんは 生きていく

    悲しいまでの がんばりと

    人をいたわるほほえみの

    その笑顔で 生きている

    脳性マヒの わが息子

    そこに あなたがいるかぎり

    このお母さんの詩に康文君が応えます。

    ありがとう おかあさん

    ありがとう おかあさん

    おかあさんが いるかぎり

    ぼくは生きていくのです

    脳性マヒを 生きていく

    やさしさこそが 大切で

    悲しさこそが 美しい

    そんな 人の生き方を

    教えてくれた おかあさん

    おかあさん

    あなたがそこに いるかぎり

    わが子に惜しみなくそそぐ「母の愛」、そして

    その愛に支えられて短い一生を精一杯生きた康

    文君。この親子の心に「孤立」は存在しません。

    「孤立」する現代社会に対し、会長先生は「仏さ

    まの教えを生活に生かす私たちが、日常のひとこ

    まひとこまをおろそかにせず、まず身近な人への

    思いやりを実践して参りましょう」と呼びかけて

    おられます。

    今月は、まず相手の心の痛みに思いを寄せ、す

    べての人の心にある「母性」=やさしさを、周り

    の方々にいかんなく発揮して参りたいと思いま

    す。

    合掌

    京都教会長・中村憲一郎


    平安月報9月号

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      平安月報9月号が出来ました。

      今月号の特集も「WCRP40周年記念」です。

      ぜひご覧になって下さい。

      こちら→「the_heian_monthly_report_2010.09.pdf」をダウンロード


      ARMS DOWN 功徳の発表

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        地道に取り組んできたARMS DOWN署名運動が

        おかげさまで目標人数を達成出来ました。

        取り組む中での感想を披露します。

        こちら→「yk.pdf」をダウンロード


        9月の言葉

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          今月の会長法話は、「好き嫌いをなくしていく」

          です。「どうしたら楽しく生きていけるか」−−

          それが今月の基調テーマです。

          人にはみな、苦手な人や反りが合わない人がい

          るもので、その人のことを考えるだけで憂鬱にな

          り、会えば不愉快になり、いざこざが絶えません。

          こうした当たり前とも思われる好き嫌いの感情

          が、現代社会においては、深刻な人間関係の悩み

          を引き起こしています。

          仏教ではそのことを「怨憎会苦(おんぞうえく

          =怨み憎む人や苦手な人やことに出合う苦し

          み)」といい、「生老病死」の四苦に加え、八苦の

          一つに数えています。

          では、対人関係の好き嫌いをなくす道はあるの

          でしょうか。あるのです。会長先生は「こうした

          感情的な苦は、自分のものの見方、考え方を変え

          れば、解決する」というのです。つまりその人の

          見方しだいだと言うのですね。

          具体的には、まずは「この人はいやだ。苦手だ」

          と決めつけないことです。致知出版社の本「心に

          響く小さな5つの物語」の中に次の文が掲載され

          ています。

          少年は両親の愛情をいっぱいに受けて育てら

          れた。ことに母親の溺愛は、近所の物笑いの種に

          なるほどだった。

          その母親が姿を消した。庭に造られた粗末な離

          れ。そこに籠もったのである。結核を病んだのだ

          った。近寄るなと周りは注意したが、母恋しさ

          少年は離れに近寄らずにはいられなかった。

          しかし、母は一変していた。少年を見ると、あ

          りったけの罵声を浴びせた。コップ、お盆、手鏡

          と手当たり次第に投げつける。青ざめた顔。長く

          乱れた髪。荒れ狂う姿は鬼だった。少年は次第に

          母を憎悪するようになった。哀しみに彩られた憎

          悪だった。少年六歳の誕生日に母は逝った。

          「お母さんにお花を」と勧める家政婦のオバサ

          ンに、少年は全身で逆らい、決して柩の中を見よ

          うとはしなかった。

          父は再婚した。少年は新しい母に愛されようと

          した。だが、だめだった。父と義母の間に子ども

          が生まれ、少年はのけ者になる。少年が九歳にな

          って程なく、父が亡くなった。やはり結核だった。

          その頃から少年の家出が始まる。公園やお寺が

          寝場所だった。公衆電話のボックスで、体を二つ

          折りにして寝たこともある。そのたびに警察に保

          護された。何度目かの家出の時、義母は父が残し

          たものを処分し、家をたたんで蒸発した。それか

          らの少年は施設を転々とするようになる。

          十三歳の時だった。少年は知多半島の少年院に

          いた。もういっぱしの「札付き」だった。ある日、

          少年に奇蹟の面会者が現れた。泣いて少年に柩の

          中の母を見せようとしたあの家政婦のオバサン

          だった。オバサンはなぜ母が鬼になったのかを話

          した。死の床で母はオバサンに言ったのだ。

          「私は間もなく死にます。あの子は母親を失うの

          です。幼い子が母と別れて悲しむのは、優しく愛

          された記憶があるからです。憎らしい母なら死ん

          でも悲しまないでしょう。あの子が新しいお母さ

          んに可愛がってもらうためには、死んだ母親なん

          か憎ませておいたほうがいいのです。そのほうが

          あの子は幸せになれるのです」

           少年は話を聞いて呆然とした。自分はこんなに

          愛されていたのか。涙がとめどなくこぼれ落ちた。

          札付きが立ち直ったのはそれからである。

           作家・西村滋さんの少年期の話である。(後略)

          この物語は、言葉や現象の表面だけを「決めつ

          けて」見ると、見えてこない世界があることを教

          えてくれます。喜怒哀楽の向こうにあるものに思

          いをはせる、そんな見方が大事なのですね。法話

          では他にも「すべてのご縁は、自分をつくる養分

          になる」という見方。さらには「お釈迦様(尊敬

          する人)ならどう見るだろう」と自問してみる考

          え方。そして、人生の大局観に立って、あるいは

          達観して見る見方も紹介しています。

           結びに「仏教は、相手を変えるのではなく、

          分を変えてどのように受けとめ、実践するかを教

          えるのです。嫌いな相手は、自分の我の強さを教

          えてくれる恩人であり、心を磨く砥石のような存

          在と受け取れると、楽しく生きていける」と「楽

          しく生きる」心の秘訣を教えて下さっています。

          常に心に銘記し、精進して参りましょう。

          合掌

          京都教会長・中村憲一郎


          平安月報8月号

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            平安月報8月号が出来ました。

            今月号の特集は「WCRP40周年記念イベント」「アームズダウン」です。

            ぜひご覧になって下さい。

            こちら→「the_heian_monthly_report_2010.08.pdf」をダウンロード


            8月の言葉

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              今月の会長法話は、「布施は智慧を開く」です。

              「施しをすることで執着を離れると、ものごとを

              ありのまま素直に見ることができます。そこで、

              固定観念がとれてきて、人間に本来具わる智慧の

              眼が開き、ものごとの実相(本当の姿)が見えてく

              るのです。まさに「布施は智慧を開く」というわけ

              です。」と庭野会長は説かれます。

              思い返してみると、私たちは日頃の生活の中で

              「ああなってほしい。こうなってほしい。○○は

              こうあるべき」といつも執着と固定観念を持って、

              思い通りにならないことに腹を立てながら生活

              しています。思い通りにならない世の中であるこ

              とは承知していても、なおこうした執着と固定観

              念が捨てられず、苦しみもがいているのです。

              この苦しみのもとから開放される術は何か?

              ずばり「施し(布施)」だというのです。しかも、い

              つでも、どこでも、だれにでもできる「施し」があ

              るというのです。それは「無財の七施」です。や

              さしい眼差し、にこやかな笑顔、あたたかな言葉、

              奉仕、思いやり、席や場所を他の人に譲る、憩い

              の場を提供する――こうした行いが、周りを明る

              くするだけでなく、私のとらわれや執着を取り払

              ってくれるというのです。一挙両得です。

              良く考えてみると、私たちは毎日、天地自然の

              恵みはもとより、さまざまな国や地域の方々の恩

              恵に浴して生活しています。お金の対価以上の恵

              みを頂いている、その事実に心を馳せてみると、

              持ちつ持たれつの世の中で、一方的に「持たれて」

              いることはできないはずです。自分が頂いた恩恵

              を、頂いた人に直接返すのではなく、他の人々に

              施していく、これを「恩返し」ではなく、「恩送り」

              というそうですが、そんな生き方をすることが、

              60有余年前に、尊い命を犠牲にしてこの国を守

              って下さった戦争犠牲者の御霊への回向となる。

              と同時に、一人ひとりのこの生き方こそが、平和

              の礎となると信じます。今月は、こうした「布施」

              の精神で生活して参りましょう。

              合掌

              京都教会長・中村憲一郎


              祇園祭山鉾巡行曳き手ボランティア

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                7月17日(土)日本三大祭りの一つ「祇園祭」に京都教会青年部が参加してきました。

                この曳き手ボランティアは23年前から取り組んでおり、今年は10名の青年部員が「郭巨山(かっきょやま)」のご町内に加わり、千余年の歴史を体で感じてきました。

                ありがとうございました。

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                平安月報7月号

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                  平安月報7月号が出来ました。

                  今月の特集は「ARMS DOWN」の署名運動と「ユニセフ街頭募金」です。

                  地道な平和活動を着実に取り組んでいます。

                  ぜひご覧になって下さい。

                  こちら→「the_heian_monthly_report_2010.07.pdf」をダウンロード


                  ユニセフ街頭募金活動

                  0

                    7月4日(日)ユニセフ街頭募金活動を青年部が中心となって行ないました。

                    午前中はご命日式典の中で事前学習会、

                    午後から市内3ヶ所(四条河原町、三条川端、六角広場)に分かれて14:00〜16:00まで行ないました。

                    短い時間でしたが130,624円の募金が集まりました。

                    ありがとうございました。

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                    7月の言葉

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                      今月は盂蘭盆会の月です。京都では8月ですが、

                      この時期、家族揃ってお墓参りするご家庭が多い

                      ことに驚きと感動を覚えます。これも古くから仏

                      教が栄え、伝統となった証なのでしょうか。

                      お墓参りは、「こうして、いまあるのは、先祖

                      のおかげさま」との思いからお墓に参り、感謝す

                      る、伝統の習わしですが、江戸末期の篤農家・二

                      宮尊徳翁は「父母も そのちちははも わが身な

                      り 我を愛せよ われを敬せよ」という道歌を残

                      され、亡き父母や先祖への感謝を表すいちばんの

                      方法は、自らを敬愛することを教えられたと、今

                      月の会長法話は教えます。

                      また、墓参などの、目に見えない存在に対する

                      感謝は、習慣や文化も手伝って比較的できやすい

                      が、目の前にいる身近な家族などに対してとなる

                      と「ありがとう」のひとことがなかなか口に出せ

                      ない人が多い、とも指摘します。たしかに「あり

                      がとう」も「おはよう」も「ハイ」の返事も、外

                      では実行しやすいのですが、家の中では恥ずかし

                      さも手伝って、なかなかできないものです。

                      いま、わが家では、朝夕のご供養の後に、ご先

                      祖様、両親に向かって「お父さん お母さん 生

                      んで頂いてありがとうございます。育てて頂いて

                      ありがとうございます。法縁に結んで頂いてあり

                      がとうございます」と三回唱え、その後、妻や子

                      どもに向かって、名前を呼んで「おはようござい

                      ます。今日一日よろしくお願いします」と必ず挨

                      拶を交わします。たとえ前日に夫婦喧嘩、親子喧

                      嘩したとしても・・・。素直に「ありがとう」「お

                      はよう」「ハイ」が言えると心も思いも軽やかに

                      なることを是非ご体験ください。けんかも長引く

                      ことがありませんから(蛇足)。

                      先の「自らを愛し、自らを敬する」とは、自分

                      だけ大切にすれば良いということではありませ

                      ん。自らの命の連続性に思いをいたし、その尊い

                      いのちをどのように活かして使うか、その使い方

                      が大切だと思うのです。ご先祖すべてのいのちの

                      代表者として、また、まだ見ぬ子孫の大事なつな

                      ぎ役として、重大な責任があることを自覚したい

                      ものです。

                      参議院選挙もそんな自覚と責任を持って、無量

                      の先祖の代表者として、未来の子供たちへのつな

                      ぎ役として、その重き一票を投じたいものです。

                      合掌

                      京都教会長・中村憲一郎



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